不祥事根絶に向けた下妻特別支援学校の取り組み
茨城県立下妻特別支援学校長 大木 勉
本校教職員は、不祥事を自分事と捉え、自身の行為が教育全体に影響を与えるということを強く意識し、「不祥事を絶対に起こさない」ために、コンプライアンスの確保に向けた研修を積んでまいります。一人一人が教育公務員としての自覚と責任をもって職務を遂行できるようにするとともに、風通しの良い職場環境と信頼される学校づくりを進めてまいります。
また、毎月子どもの権利支援会議を開催し、子どもの権利についての知識、意識を高めて、子どもたちの支援にあたってまいります。
- 不祥事根絶のための具体的な取り組み
「Aリスクマネジメント」、「B風通しのよい職場づくり」の2つの取り組みを通して、コンプライアンス確保を目指します。また、「コンプライアンス委員会」「コンプライアンス外部委員会」を実施することで、これらの取り組みが有効に機能しているかをチェックし、必要に応じて計画の改善を行います。
A リスクマネジメント
①事案に関する情報共有
コンプライアンス違反に関する報道がされた場合に、新聞等を掲示版に載せ、周知する。必要に応じて、臨時の職員集会を行い注意喚起する。②県からの指示による研修
各職員が毎月「のOne Ibaraki」を熟読する。③グループ研修
年間に2回、グループごとにテーマを設定し話し合いを行う。話し合った内容を全体で共有する。④全体研修
コンプライアンスに係る全体研修を行う。⑤管理職による注意喚起、巡視、面談等
コンプライアンス便りを発行する。コンプライアンス掲示版に情報を提供する。校内巡視や面談等を行う中で、校内のリスクに早めに気づけるようにする。⑥子どもの権利支援会議の開催
毎月の会議を通じて、最新の情報を共有するとともに、いじめ防止対策等、諸テーマについて話し合い、子どもの権利についての意識を醸成する。B 風通しのよい職場づくり
①グループワーク
年間2回、グループごとにテーマを設定し、アイスブレイク的な内容を含めて、話し合いを行う。話し合った内容を全体で共有する。②コンプリメントウィーク
年間で4週、コンプリメントウィークを設けて、そのときどきでテーマを設けて、明るい職場環境になるような活動を行う。7/8~12「とにかく声を出してあいさつしよう!」
9/9~13「とにかく笑顔であいさつしよう!」
11/11~15「とにかく感謝!ありがとう!」
1/20~24「ここが素敵!言葉にして伝えよう!」コンプライアンス委員会(年4回)
コンプライアンス外部委員会(年2回) - コンプライアンスグループ研修の話し合いから
コンプライアンスグループ研修で、不祥事根絶に向けて本校でできる取り組みについて話し合い、その結果の主なものを以下にまとめました。本校職員からでてきたこれらの取り組みも実践、浸透させながら、不祥事防止に努めてまいります。
〇わいせつ・セクハラの根絶
・同性介助を基本とする
・同性介助が難しい場合の共通理解を図る
・本人や周囲に声掛けをしてから介助を行う
・1対1で行う授業では、教室のドアを開放し、周囲から見えるように配慮する
・距離感、呼名など、実年齢に合ったかかわり方を行う
・常に誰に聞かれても見られてもよい発言、行動をする
〇体罰の根絶
・指導する際に、1対1の状況にならないように、複数対応をする
・アンガーマネジメントなど、自己理解を深める研修を受ける
・「言葉による暴力」も起こさないように意識する〇交通ルールの遵守
・常に意識し注意していくために、自分の運転を振り返る機会を作る
・ドライブレコーダー等を整備する
・横断歩道の歩行者優先に注意する
・スマートフォンを運転中のナビにする場合は固定する〇個人情報の流出防止
・メール送信する際は、宛先、添付書類などを近くの人とWチェックする
・帳簿や個別ファイルは二人以上で開ける
・印刷したものはすぐに取りに行く
・生徒とのクラスルームでのやりとりは、教員個人のアドレスではなく、学年のアカウントで行う〇窃盗・盗難防止、適切な会計処理
・人目のあるところで管理するなど、物の管理方法を工夫する
・貸出簿、管理簿をこまめにつける
・誰もいないときにはこまめに施錠を行う
・会計処理は複数の目で管理する
・現金はできるだけ取り扱わない、扱う場合は必ず金庫で管理する〇著作権について
・イラストなど、使用前に必ず規約を確認する癖をつける
・著作権についての研修を行う
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